失敗経験(中学生~大学生)

成長記録・失敗談
Getting your Trinity Audio player ready...

これまで、解剖学的な視点や「眉間チリチリ」といった感覚的なメソッドを数多く紹介してきましたが、読者の皆さんの中にはこう思っている方もいるかもしれません。 「もともと歌が上手かったんじゃないか?」 「専門知識があるから、最初から苦労せずにミックスボイスを出せたのでは?」

……断言します。全くそんなことはありません。
ボイトレのbefore人材としては最優秀だったと思います。

私は今でこそ「ミックスボイス専門トレーナー」として活動していますが、ここに至るまでの15年間は、勘違いをし、喉を壊し、友人に笑われ……。そんな劣等感と希望が混在してました。

私がこれまで辿ってきた「失敗の歴史」を回避すべき道として数回に分けて投稿します。
今まさに高音に悩んでいるあなたへ。私の「通ってはいけない道」を共有することで、少しでも近道を見つけていただければ幸いです。

【中学生時代】「張り上げ・喉締め・ハイラリンクス」の暗黒期

思春期の声変わりをきっかけに、今まで出ていた高い声が出なくなり、無理に出そうとすればするほど喉が締まっていく。当時の私には「発声の仕組み」という概念すらなく、B’zが大好きな私にとっては歌えないも同然でした。

当時のマインドセット:高音は喉を上げて出す。

同級生とカラオケに行っても、
「よくそんな声出るね」
「上手いね」

当時は自分の下手さを自覚していなかったため単純に褒められていると思っていましたが、
今思えば皮肉でしかなく、それに一喜する私は滑稽そのものです。
この時、私の喉には「高い音=喉を上げて出すもの」という強固な悪癖が刻み込まれてしまいました。

しかし、毎度2,3曲で声が出なくなることが続くことでさすがに「やっぱり間違ってるのだろうか」と気付き始めます。
ここからボイトレが本格的に始まりました。

【高校生時代】ボイトレ入門と「腹式呼吸の罠」

「独学では限界だ」と悟った私は、高校生になり初めてプロのボイストレーニングに通い始めました。
そこで初めて「喉を開く」という言葉に出会います。

誤った解釈:喉の意識=「悪」という極論

トレーナーからは「喉に力を入れてはいけない」「腹式呼吸で支えなさい」と指導を受けました。
当時の私は、この言葉を極端に解釈してしまったのです。

・「喉の使い方」という概念の欠如 ⇒ 必要最低限の喉の筋肉すら使わない
・腹式呼吸への盲信 ⇒ 息の量が多くなり喉締め悪化 ⇒ さらに喉を使わない

結果、弱々しい「ヘロヘロ声」の誕生。
アニメで聞くようなお酒に酔った人の感じです。ただ強い息を吐くだけで発声していないも同然の状態です。
もはや歌ではありませんでした。

結局、通っていたボイトレの効果に疑問を感じ、2年程で退会。私は再び、迷宮へと足を踏み入れることになります。

【大学生時代】ミックスボイスへの憧れと「偽りの裏声」

しばらくして「輪状甲状筋」という言葉を知りました。
どうやら裏声を作る声で、高音発声には欠かせないらしい。。。
「高い声を出すには裏声を鍛えろ」という情報を知り、私は練習の主軸を裏声の強化に置くことにしました。
裏声を強くしたものがミックスボイス…
今思えば外れてはいなのですが厳密には今とは全く違ったプロセスの解釈をしていました。

当時、EXILEのATSUSHIさんや平井堅さんの歌い方を徹底的にマネしました。
するとようやく進展が…

中高音のmidGくらいまで以前より楽に出るようになったのです。

当時のマインドセット:裏声と地声の間らへんの声で小さく歌うイメージ

以前より歌える時間も長くなりました。
hiAくらいからしんどくなりますが、それは歌い続ければ広がるだろう。。。
と、安心し何も疑問を持たず半年ほどその歌い方でした。

しかし声に芯が無い、歌いたいジャンルと違う声質。
録音すると声がこもっている。やはり違うのではないか…この気づきがさらなる迷走を促しました。

つづく

中学生での「張り上げ」、高校生での「脱力しすぎ」、そして大学生での「間違った裏声」。
まさに挑戦しては失敗ばかりの連続でした。

ここからの失敗は情報の蓄積によりさらに深刻化します。

本日は一旦ここまでにしようと思います。

私の失敗が、あなたの喉を救う一助となりますように。

コメント